それでも君を好きになる
平中悠一の短編集📗
『それでも君を好きになる』
を発見❣️
内容ももちろん、買った事も、持ってる事も見事に記憶にありませんでした。
『4月の海辺へ、ペニィ・ローファー』
『渚☆フォトグラフ』
『僕のヴァイオリン』
『8年ぶりのピクニック』
最初のペニィは、
「塩屋→舞子 トニオ・クレーガー1984」
からの改題されています。
気になったワード、フレーズを抽出してみます。
フィアット/クリスマス礼拝/中学部からの進級組/小学校から通っていたカソリックの学校/プロテスタントの女子校/いつものコープ/ロイアル・ブルーのランチア/ウエストがストレッチになったワンピース/ローストビーフ・サンドウィッチとアップルタイザー/シピー/シロツメグサ/USのコ/女学院のコ/どっちが海/アシュケナージ/ファミリアのシア・サッカーのワンピース/ギンガムのBD/レタード・カーディガン/小首の線/あの日みたく
80年代ですね🌟
📘「8年ぶりのピクニック」より
街はいつも涼やかな風が吹いていた。
海から山へ。山から海へ。
街には様々な音が溢れていた。
山手を走る私電の音。
それは高校まで僕の通学手段だった。
そして国電の音。
よく自転車でそこまで降りてって、遠くの町のプレートのついた貨物列車をぼんやり眺めていたものだ。
踏み切り脇の草のにおいをかぎながら。
大きなゴシック式の教会のカリヨンの音。随分と音程が外れている。
女子高のカレッジのベルの音。
そして、曇った朝には船の霧笛。
そう。
街ではすべてがあざやかに天然色だった。
吹き抜けて行く海風と山風とにすっきりと洗われて、何もかもがきらきらとかがやいていた。
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